交通事故で脳の障害が残って高い等級が獲得できた事例

依頼者 40代女性 鎌倉市在住(被害者)

<事故発生時の状況>

 相談者が道路左側を自転車で走行していたところ、後方から自転車を追い越そうとした加害車両が自転車との距離感を見誤り、相談者の運転する自転車に接触した。

 依頼者は道路に頭を打ち付けて脳挫傷等の傷害を負った。

<相談・依頼までの流れ>

 依頼者は、交通事故直後は意識がなかったため、当初依頼者の親族から相談を受け、依頼者の意識が回復した後に病院で依頼者と面談した。治療方針等についても相談したいとのことだったため、交通事故後10日の時点で依頼を受けた。

<当事務所の活動>

 交通事故後、救急搬送された病院で治療を受けていたものの、受任直後の段階では治療費の支払い方法が決まってなかった。交通事故の状況を聞いたところ労災保険が使用できることが分かったため、弁護士において労災適用のための手続きを行った。

 症状固定の診断を受けるまで2週間に一度程度症状の確認を行い、必要な治療、検査について相談しながら治療を続けてもらった。

 事故発生から約2年して医師から症状固定の診断を受けたため、後遺障害等級認定申請を行うと共に、併せて労災保険による障害等級認定申請と障害年金受給申請を行った。

 労災における障害等級は7級であったが、弁護士が依頼者から詳細に聞き取った生活状況を項目ごとに文章化した書面を添えて自賠責保険会社に後遺障害等級認定申請をしたところ自賠責保険上の等級として5級が認定された。

 医療記録や刑事記録を詳細に検討し、相手方損保と後遺障害等級5級を前提として損害賠償交渉を行った。交渉スタートから3か月程度互いに賠償案を提示しあった。その結果十分な賠償額の提示を引き出すことができたため示談により解決させた。

<当事務所が関与した結果>

 本件事故にはかなり多くの争点が存在したが、訴訟になった場合に想定される争点についてはおおむねこちらの考えを採用してもらうことができた。

 さらに遅延損害金や弁護士費用といった損害項目についても一部考慮してもらうことができ、結果的に自賠責保険会社に対する被害者請求受領金額と合わせて約7500万円の賠償金を得ることができた。

 本件のような損害賠償額が大きくなる交通事故被害については、事件が示談交渉という段階から裁判という段階に移ると、解決までに時間がかかり保険会社の支払う賠償金に多額の遅延損害金が加算されることになる。そのため、ある程度時間をかけて粘り強く交渉することでかなりの程度賠償額の増額が期待できる。

<解決のポイント(所感)>

 本件は、重篤な後遺障害が残存する交通事故であることに加え、労災保険、厚生年金保険等の公的保険給付も関連する複雑な事故であった。

 また、十分な賠償を受けるために、少しでも高い後遺障害等級を獲得することが重要であった。

 本件は事故直後から相談を受け、治療の初期段階から弁護士が介入していたことで、適切な方針をとることができたと考えられる。

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