交通事故弁護士の選び方(物損編)

 「交通事故 弁護士」とインターネットで検索すると多数の法律事務所のホームページがヒットします。たくさんある法律事務所の中から、どこを選べばよいのか迷うのではないでしょうか。

 交通事故にまつわる問題をうまく解決するにあたって弁護士選びはとても重要なことです。弁護士は、法律の専門家ではありますが、必ずしもすべての弁護士が交通事故の専門家というわけではありません。交通事故鑑定士を謳っている弁護士でも、トラブルの多い人もいるようです。

 では、交通事故に遭ってしまった場合、どのような弁護士に依頼したらよいのでしょうか。

 それは次の2つの条件を兼ね備えた弁護士を選ぶことです。

  • 1.自動車事故鑑定工学の知識がある弁護士を選ぶこと
  • 2.自動車の構造に詳しい弁護士を選ぶこと

 物損事故を起こしたり物損事故に遭遇してしまった場合の弁護士の選び方についてまとめました。

1 弁護士に自動車事故鑑定工学の知識があること

 交通事故の弁護士の選び方で、1つ目が自動車事故鑑定工学の知識があることです。

 交通事故事件において実務上多く争点に上がるものとして過失割合が挙げられます。
 交通事故の態様が明らかな場合は、従来の判例に沿って過失割合を判断することで問題を解決させることが比較的容易なのですが、交通事故の当事者間で事故態様そのものが争われている場合は、そう簡単に問題は解決しません。

 このような場合には、道路状況や車両の損傷状態等客観的な証拠から発生した事故態様を推認していくことになるのですが、その際、弁護士に必要となる知識が自動車事故鑑定工学の知識です。

 事故態様そのものが争われる事件では、車両の損傷状態から主張を組み立てていく必要がありますし、場合によっては、自動車事故の工学鑑定を行う鑑定人と連携して立証活動をしていくこともあります。このような場合に、弁護士にも最低限の自動車事故鑑定工学の知識がなければ、裁判所に説得的な主張、立証をすることができません。

 過失割合が争われるような交通事故事件を弁護士に依頼するのであれば、自動車事故鑑定工学の知識があることが必須であると考えられます。

2 弁護士が自動車の構造に詳しいこと

 物損事故が発生した場合、被害者は加害者に対して車の修理費等を請求していくことになるのですが、修理費の金額が争いになることもしばしばあります。

 当弁護士事務所には、「交通事故の被害者が、修理屋さんで修理の見積書をもらい、保険会社に提出したところ、一部分しか認められなかった」、というご相談もありますし、逆に、加害者の立場になってしまった場合に「相手方の提示してくる修理費用が異常に高額で困っている」というご相談もあります。

 このような場合、弁護士に必要な知識が、自動車そのものについての知識や修理方法についての知識です。

 物損交通事故事件を解決していく上で、弁護士が修理内容について調査をしていくことは必須の作業となります。とくに大きな損傷が発生する物損交通事故であれば、弁護士は、車両の写真を見て概ねどのような修理が必要なのかを判断でき、修理工場と修理についての協議ができる程度の自動車に関する知識があることが必要だと考えられます。

 物損事故に関する交通事故弁護士の選び方について、自動車事故鑑定工学の知識があり自動車の構造に詳しい弁護士を選ぶべきことを述べました。

 上大岡法律事務所の弁護士は、それらに加えて、「身近で相談しやすい」ということをコンセプトに、ご相談者の立場に立って相談を受けるようにしています。横浜を中心とした神奈川県での交通事故の弁護士をお探しなら、上大岡法律事務所にご相談ください。

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